#44 ジムに通おうとしている方へ【初心者向けにジムとトレーニングについて解説します】

選手・一般の方向け

筆者が上京してパーソナルトレーナーとして活動し始めてもうすぐ2年が経ちます。上京する前も長野市の市営のトレーニングジムでアルバイトをしていたので、それも含めるとこの業界に入って7年ほどになります。

年明けや年度初めというのは気持ち新たに運動を始めようという方が増え、トレーニングジムに通い始める方が多くなる時期でもあります。しかし、ジムに通い始めたもののジムでなにをしていいかわからなかったり、なんとなく始めたが故にそれほど長続きしなかったりするジム初心者の方は多くいらっしゃいます。そこで、本記事ではこれからジムに通い始めようとしている方に向け、ジムに行くとなにができるかについて解説し、ご自身の目的にあったトレーニングをするためにはどのようなトレーニングをすればいいのかについて解説します。

1.フィットネスジムでできること

まず、フィットネスジムに行ってできることについて解説します。

1−1.筋トレ

ジムにいってできることとして、最もイメージしやすいのは筋トレかと思います。多くのフィットネスジムにはマシンが設置してあり、比較的簡単に筋トレをすることができます。マシンはバーベルやダンベルなどと違い、動く軌道も決まっているので初心者でも扱いが簡単です。場所によってはバーベルやダンベルがあるところもありますが、初心者の方にとっては扱いが難しいでしょう。とりあえず筋トレをしてみたいという方にはマシンを使ってトレーニングをしてみるとよいかと思います。

「筋トレ」と聞くとボディビルダーのようなムキムキの人を思い浮かべることもあるかもしれません。しかし、あれほど筋骨隆々になるためには、かなりの知識を持って筋トレを実践し、食事も気にして、、、としない限りムッキムキになることはありません。安心して筋トレにトライしていただければと思います。

筋トレはその名の通り、「筋力」を向上させることが目的です。筋力が向上することで階段の上り下りが楽になったり、膝や腰の痛みが軽減したりします。ただし、筋トレは重りを用いて身体に負荷をかけるので、やり方を間違うと反対に膝や腰に過度な負荷がかかり痛みを助長してしまう可能性もあります。

1−2.有酸素運動

ランニングマシンやバイクが置いてあるので有酸素運動をすることができます。テレビがついているマシンもあるのでテレビを見ながら汗を流すこともできます。プールが併設されているジムも多いので泳ぐこともできるでしょう。有酸素運動は心肺機能の向上、脂肪燃焼などの効果があります。効果を出すためにはそれなりに長い時間動き続ける必要があるので、単調な動きを長く続けることが苦手な方にとっては合わないこともあるかもしれません。

1−3.レッスン等

ヨガ、ピラティス、ボクササイズなどジムによって色々なプログラムが組まれています。筋トレやバイクなどはどちらかというと単調な運動ですが、レッスンは楽しみながら身体を動かすことができます。ジムによっていろいろなプログラムがあるので、興味がある方はフィットネスクラブのHPなどでチェックしてみましょう。

2.目的に合わせたトレーニングをしよう

1項では一般のフィットネスジムでできることを簡単に紹介しました。ジムに通うときに最も重要なことは「継続する」ことです。ジムでの運動はどんな目的でも1回行っただけでは効果はありません。従って、運動をして何かしらの効果を出すためには通い続けることが必要になります。また、目的にあった運動をしないと効果が得られません。そこで一般的に考えられる目的と適切なトレーニングについてご紹介します。

2−1.トレーニングをする目的はなにか?

①痩せたい・体重を落としたい

一般的にジムに行く目的の多くが「痩せたい・体重を落としたい」かと思います。この方がやるべきことは有酸素運動です。が、多くの方の場合、ジムに行くよりもまず食事を見直す方が先決と個人的には思っています。それなりの強度で長時間運動しない限り、1回の運動で消費するカロリーはそれほど多くありません。体重は結局「摂取ー消費」の収支なので、ジムに行く前にまず食事を見直しましょう。もちろん筋トレや有酸素運動が「痩せる・体重を落とす」ことに貢献することは間違いありません。しかし「運動したから大丈夫」といって食べる量が増えては本末転倒です。ジムに行く前に食事も同時に見直すことができるかを考えた方がいいでしょう。

②運動不足解消

「デスクワークばっかりで運動ができていない」「最近運動を全くしなくなったから身体を動かしたい」などの理由で通おうとされている方も多くいらっしゃいます。この方は、自分にあった運動を探してみることをおすすめします。場合によってはジムではなく、地域のサッカーチームやバスケットチームに参加して身体を動かす方がいいという方もいらっしゃると思います。運動はジム以外でもできるので、いろいろお試しいただいて自分にあった運動を探してみてください。もちろんジムで筋トレや有酸素運動を行うのもおすすめです。

③健康になりたい・パフォーマンスを向上したい

「膝が痛い・腰が痛いのを解消したい」「腰が痛くて病院に行ったら筋力をつけてくださいと言われた」「年齢が上がってきて動けなくなるのを防ぎたい」など健康になるということが目的の方もいらっしゃるかと思います。また、ご自身で取り組んでいるスポーツのパフォーマンスを向上したいというスポーツ愛好家の方もいらっしゃるかと思います。この方は「筋トレ」をすることをお勧めします。筋トレは筋力がつくだけでなく、骨やその他の身体の組織も強くなります。筋力がつくことで健康な身体になるだけでなく、スポーツの中で動き出しが早くなったり、当たり負けしなくなったりとパフォーマンスの向上にもつながります。「健康」「パフォーマンス向上」を目指す方は筋トレをしてみましょう。

2−2.やり方がわからなければパーソナルトレーナーに相談するのも手段の1つ

どんな目的であっても、トレーニングはやり方が大切です。ネットや本を読めばある程度知識がつくかもしれませんが、効率よく効果を出すには専門家(パーソナルトレーナーなど)に相談することも手段の一つです。パーソナルトレーナーにも得意不得意があり、ボディーメイクを専門にしている方もいれば健康やパフォーマンスの向上を得意にしている方もいます。特にトレーニング初心者の方は怪我などを防ぐということも含め、自己流でトレーニングするのではなく、専門家に一度相談し、どのようなトレーニングをしたらいいか明確にしてからトレーニングを進めることをおすすめします。

2−3.パーソナルトレーナーのメリット・デメリット

パーソナルトレーナーの指導を受けると自分にあったトレーニングを進めることができるので多くのメリットがあります。しかし、指導を受けようと思ったときのデメリットもあります。大きなデメリットの1つは「お金」でしょう。フィットネスクラブでパーソナルトレーナーの指導を受けようと思うと、最低でも1回6,000円くらいはかかるかと思います。またパーソナルトレーニングの専門のジムに行くと1回10,000円くらいするのも普通です。毎週指導を受けようとすると30,000〜40,000円くらいの支出になり、専門家の指導を受けるためにはそれなりにお金がかかります。しかし、専門家に習うことで怪我をしないやり方(フォーム)を覚えたり、より効果がある方法を身につけることができるので、もし興味があればまずはご相談されてみてはいかがでしょうか?

3.まとめ

2020年も始まり、これから運動を始めたいと思っているトレーニング初心者の方に向けて、ジムでできることをまとめてみました。先程もお伝えしましたが最も重要なことは「継続する」ことです。ご自身にあったトレーニングを継続し、より充実した生活を送っていただければと思います。ちなみに、自分は健康・パフォーマンス向上に関するトレーニングを専門にしています。ご興味がある方はお問い合わせください。(お問い合わせはこちら