#11 ウエイトトレーニングに関する雑感
今回は何かに関してまとめるということではなくウエイトトレーニングについて思うことをつらつらと書いてみようと思います。
「ウエイトトレーニング」というと「身体が硬くなる」とか「重くなって動きにくくなる」みたいな迷信がいまだにあるようですが、「適切に」ウエイトトレーニングをすればまずそのようなことは起きません。ウエイトトレーニングは身体にとっても良い運動です。また、スポーツを行っている人だけでなく、一般の方の健康にとっても大きく貢献することができるものだと思っています。事実、指導した選手で腰痛が改善している人はたくさんいます。あるべきところに柔軟性と筋力をつけるようにトレーニングをすれば「健康」を手に入れることができます。
ただしこれはあくまで「適切に」トレーニングを処方された場合です。それっぽく「スクワット」や「デットリフト」と名のつく運動を行っても「強さ」は手に入るかもしれませんが「健康」になれるかどうかはわかりません。「健康」を手に入れるためにはそれ相応の知識が必要です(前回のブログで書きましたが、セミナーに参加し、改めて頭をフル回転させる必要性を再確認しました。)。
また、運動選手にトレーニングをする場合、ウエイトトレーニングの効果が競技動作に転移しなければなりません。ウエイトトレーニングによって体力がついた結果、競技の練習をたくさんすることができ、競技動作が改善するということもウエイトトレーニングをする大きな理由の一つです。しかし、最近はウエイトトレーニングで筋力がついてもそれを上手く競技動作で活かすことができない選手もいると感じています。これに関してはまだまだ追及の余地があるのではっきりしたことは言えませんが、筋力と競技動作の間にあるようなトレーニングorエクササイズがあると思っています。これをどのように現場に応用するのか、どのように自分の中で体系化し位置づけていくかはまだまだ試行錯誤中です。
トレーニングは考えれば考えるほど奥が深く、知れば知るほどわからなくなります。確かな知識をインプットするとともに、「なぜその回数なのか」、「なぜそのフォームなのか」、「なぜそのエラーが起きた時にそのキューを与えるのか」など常に頭を働かせて自ら実践するとともに指導していきたいと思っています。