速度を測りながらトレーニングするメリット

指導者向け

こんにちは、佐々木です。

東京でS&Cコーチとしてパフォーマンス向上を目的としたトレーニング指導をしています。

今日は速度を測りながらトレーニングをするメリット、というテーマでお話ししたいと思います。

世の中には加速度計というものがあって、バーの速度を即時的に測れる器具があります。

僕はPUSHという計測器具を使っていますがこれ、結構便利です。

速度を測りながらトレーニングするメリットは大きく2つ。

1つ目はより効果的なパワートレーニングができるという点です。

毎レップのバー速度がその場でフィードバックができるので、ジャンプでいうと毎回何cm跳んでるかがフィードバックされているイメージです(出るのはあくまで速度。)

例えばこんな感じのジャンプトレーニングの場合、

速度のフィードバックがないと、毎回高く跳べているのか跳べていないのかがわからないので自分やコーチの感覚のみで良し悪しを判断することになります。

ここで毎レップ速度のフィードバックがあると、自分が全力で跳んでいるのに意外と高さが出ていなかったり、後半出力が落ちていることが分かれば最後より高く跳ぶよう頑張ることになります。

結果として、毎回の出力が上がることになるので、よりトレーニング中のパワー発揮が高まり、より質の高いトレーニングをすることができるようになります。

2つ目のメリットはコンディションがわかることです。

ジャンプ系のトレーニングをプログラムに組み込んでおいて、毎回その速度を測っていると数値の良し悪しでその時のコンディションを把握することができます。

疲労のモニタリングのために別の測定を設ける必要がなくなるので思っている以上に便利です。

また、縦断的にデータを取っていくとトレーニングの適応具合も知ることができます。

試合前のピーキングに使うのは結構よくて、僕も実際に数値の変化をみつつ、選手の疲労感などを合わせながらメニューを調整したりもします。

加速度計は便利な反面、その値がどのように計測されていてどんな誤差が生まれるのかなど、データに関する知識がないと上手く生かせないこともあります。

計測方法の原理を知る+どのように数値を解釈するかはめちゃくちゃ大事です。

また選手にこれってなんの値ですか?と聞かれることはよくある話で、その時にスムーズに説明できないと信用を失いかねません。

ただ、使いこなすと便利なことは間違いなくトレーニングの質を高めることにもなるので是非一度試して欲しい器具の一つです。

少し値段は張りますが機会があったら是非試してみてください。