「大丈夫」を使わないで状態を詳しく把握しよう

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トレーニング指導中に「大丈夫」という言葉をできるだけ使わない、もしくは使っても「大丈夫」をより詳しく説明してもらうようにしています。

きっかけは中山さんのnoteを読んでからです。

トレーニング中に「〇〇が痛い」と訴えられることはよくあります。そこで「大丈夫ですか?」とつい聞いてしまうのですが、「大丈夫」って抽象度が高い言葉で具体性にかけます。

選手の状態を知るときはに「どんな動きをすると痛いのか」「10段階で表すとどれくらい痛いのか」など、具体的な情報を得ることが重要です。

選手:「最近〇〇が痛くて気になってるんですよ」
私:「大丈夫?」
選手:「大丈夫です」
私「それって10が痛くて動けないとしたら今どれくらい痛い?」
選手:「ん〜5、6ですかね」
私:(5、6だとトレーニングしたら悪影響になりかねないな、、、)

みたいなやりとりは結構あって、「大丈夫」を具体化していくと、こちらが思っていたよりも痛みを感じているということはよくあります。(これは疲労度にも置き換えられます)

痛みがあったとしてもトレーニングができることはよくあります。ただ、選手の状態をより詳しく理解して、負荷の設定や種目の選択をする必要があるため「大丈夫」という一言で会話を終わらせてしまうのは結構危険です。

痛みがあってもトレーニングはできる

どこかに痛みがあったとしても、その原因がある程度推察できればやり方次第でトレーニングはできます。そして、やった後も痛みは悪化しません。

よくどこかに痛みがあるから全身のトレーニングをやらないという選択をとる選手もいますが、これは結構もったいなくて、やり方次第でできることはたくさんあります。

例えば手首を怪我していたとしても、シャフトを持たないで行う種目(BSQ, GAM, HTなど)をやることはできますし、上半身も工夫すればやれることはあります。

1つ怪我をしたからと言って前トレーニングを中断するのではなく、ドクターとも相談した上でやれることを継続することは、怪我明けの競技復帰を早めます。

すぐ休む、ということではなく専門家に相談しながらできることをやるようにしましょう。

また、膝が痛かろうとフォームを工夫すればトレーニングはできますし、やった結果痛みが改善することもあります。

これまで膝に痛みを抱えていた選手が、フォームを覚えトレーニングを継続した結果、痛みなくシーズンを迎えられたという話は1度や2度ではありません。

トレーニングが全てを改善するとは全く思っていませんが、トレーニングそのものを工夫することでできることはたくさんあります。

選手の競技生活をよりよくできるよう取り組んでいけたらと思います。