#31 指導者として指導を受けること

指導者向け

指導者として知識・技術のブラッシュアップのためにセミナーに参加することはよくあることかと思います。自分も本日GS performanceにてセミナーを受講してきました。ただセミナーを受けた後に注意した方がいいなーと思うことがいくつかあります。自分への戒めのためにもここでまとめておきたいと思います。

1.セミナーで習ったことをすぐ試したくなる

セミナーを受けると新たな発見があったり自分の指導の引き出しが増えたりします。そもそもセミナーに参加するのは知識・技術のブラッシュアップのためなので指導の幅が増えることはいいことだと思います。しかし、新しいことをら学ぶと学んだことをついついすぐ目の前の人で試したくもなります。クライアントの状況からその手段が適切であれば問題ないですが、そうとも限らない場合も多いはずです。自分が習ったことを指導に活かす場合は、まず自分で習った運動を実践し経験として自分のなかで消化したあと、目の前の人にとってその手段が最適かをもう一度立ち止まって考える必要があると思います。

2.指導を受けて実感した経験が当てはまるのは自分だけ

指導者として長期的に誰かに指導をうけることもあると思います。自分も昨年はgs performanceのS&C塾を受講して5ヶ月に渡ってトレーニングの指導を受けました。非常に有意義な学びが多くありましたがこの経験をクライアントに還元するには知識の転換が必要だと感じています。人の動きや身体は人それぞれなので指導者はその人にあったキューイングや指導をするはずです。従ってその指導が当てはまる人は当人だけということになります。もちろん、他の人に共通する部分もあるでしょう。しかし、基本的には身体も頭も人それぞれ違いますから受けた指導をそのまま他の人に提供することはできないと思います。従って、セミナー中になぜ指導側が受講者に対し何故そのキューを出したのか、何故その指導をしたのかの背景まで考える必要があります。指導背景まで考えて自分で噛み砕いた上で初めて自分の目の前の指導対象者に提供できるものになるのだと思います。自分の受けた指導をそのまま自分の指導対象者にやってしまわないよう注意が必要です。

3.まとめ

S&C塾を修了して初めて修了生対象のセミナーを受講しましたがやはり有意義なものでした。さらによい指導ができるようブラッシュアップして自分のものにしようと思います。