#28 高校生を指導していて思うこと
最近高校生を指導していて「この時期の伸びはすごい」と感じています.成長期ということもあると思いますが高校生の筋力の伸びはすさまじいです.そしてこの時期にトレーニングをしないことのもったいなさを感じています.ウエイトトレーニングは効果を実感するまでにそれなりに時間がかかります.まったくやったことがない人はフォームの習得にも時間が必要です.高校生であれば部活動で競技をするのは約2年半.時間はあるようでないです.
高校,大学としっかりとしたプログラムの元トレーニングをすることができればどんな選手が育つのだろう?と考えるとわくわくしてきます.さらにいうと中学からトレーニングを初めて基礎的なことを習得していればもっとすごい選手が育つのでは?と思ったりします.「海外の選手とは骨格が違うから身体能力では敵わない」と思われがちです.しかし,個人的にはトレーニング環境が整っていないことにより,身体能力を向上する機会がそもそも少ないということが,少なからず外国人選手との能力差を生んでいるのではないかと思っています.日本で高校,大学と系統的にS&Cの指導が受けられるシステムはまだないでしょう.なんとかしてこのような環境ができないかと思う次第です.
別にトレーニングなんてしなくてもいい選手は育つのかもしれません.しかし,トレーニングによって身体能力が向上するとともに障害が減り,競技練習をする時間が増えればより競技でのパフォーマンスが向上する可能性は増えます.トレーニングをすることで慢性的な腰痛や膝痛によって練習を外からただただ見ているだけの時間を減らす可能性は大いにあります.だからトレーニングはやった方がいいです.学生生活は長いようで短いので,出来る限り高いパフォーマンスを発揮できるようお手伝いできればと思います.