ついつい追い込みすぎてしまうあなたに

対象者別

こんにちは、佐々木です。

東京でS&Cコーチとしてパフォーマンス向上を目的としたトレーニングを指導しています。

今日は練習やトレーニングでついつい追い込んでしまいがちだけど、追い込んでも必ずしも効果が上がるわけじゃないよね、というお話をしたいと思います。

↑が今日のテーマの結論なのですが、少し深掘りして解説をします。

体力ってどうやってつくのかというと、身体に刺激を入れて適切な休息をとることでその刺激に身体が慣れる、つまり刺激に身体が適応することで体力はつきます。

ランニングを始めて最初は3kmも走れなかった人が、ランニングを続けているうちに3kmに慣れてより速いペースで走れるようになったりより長い距離を走れるようになったりします。これが適応です。

上手に体力をつけるために大切なことは、計画的にトレーニングをすることで、その時に重要なのが強度・量・頻度の設定です。

さっきの例でいくと、ランニングを始めたはいいものの、週に何回、どれくらいのペースで、どれくらいの距離走れば、怪我をせずかつ効果的にタイムを縮められるかを考えるのが一番の鍵です。

休みが長過ぎれば体力は下がるし、ランニングをしたことがない人がいきなりハイペースでたくさん量を走ってしまうと、そもそも計画した練習ができないですし怪我のリスクは高まります。

練習やトレーニングを計画するときは強度・量・頻度の塩梅がめちゃくちゃ大事です。

じゃあどうすればいいの?ということですが、結論は「人による」です。

トレーニングはこれまでのトレーニングの経験、スポーツ経験の有無などいろんな要員を踏まえてプログラムを作ります。

だからこそどんなプログラムを作るのかは専門家の腕の見せ所であり、上手くプログラムを作り、トレーニングを進めることができるのがトレーニング指導者の価値といえます。

選手の場合、試合、競技の練習量、社会人であれば仕事、学生であれば試験、合宿の日程など、様々な要員を踏まえた上でプログラムを作ります。

ウエイトトレーニングの教科書には「ウエイトの頻度は週2〜3回がいい」などいろいろなことが書いてありますが、実際にプログラムを作って進めるのは本を読んだだけの知識で進められるほど単純なものではありません。

自分でトレーニングを行い、パフォーマンスを向上させ、その運動をするとどれくらいの疲労がきて、プログラムの内容の変化に伴ってどんなプラスとマイナスの影響があるのかを知っている必要があります。

また、選手はトレーニングばかりやっているわけではなく、練習もあれば競技によっては試合の広報活動でイベントがあったりなど、トレーニング以外の疲労も当然あります。それらを踏まえてプログラムを調整する必要があります。

S&Cコーチという名はまだまだ広まっていませんし、選手がパフォーマンスを向上させるためにトレーニングの専門家がいるということもまだまだ広まっていません。

まず、関わっていただいている方々に全力で向き合って結果を出し続けることを最低ラインとして活動して行こうと思います。