バイオメカニクスとの出会い
こんにちは、佐々木です。
バイオメカニクスのセミナーやりたいとは思うものの、何をどこまで伝えれば一番皆さんの役に立つかが見えてきません。助けてください(追々、「皆さんのわからないことを教えてもらう会」みたいなのを企画したいです)。
僕自身、大学、大学院とバイオメカニクスを勉強してきました。その知識は、これまで色々な選手と携わる中で間違いなく生かされています。だからこそ、皆さんに知って欲しいという思いがあるのですが、知識を提供する上で、そもそも自分がこれまでどのように勉強をしてきて、今の自分の指導にバイオメカニクスの知識が生かされているのか振り返る必要があると思い少しまとめてみます。
出会いは大学生のとき
自分はスポーツ科学を勉強しようと思い筑波大学を受験しましたが、受験に失敗し、後期受験で受かった長野県にある信州大学に進学しました。教育学部だったのでスポーツ科学の授業はあまり多くありませんでしたが、1年生のオムニバスの授業でバイオメカニクスが専門の先生に出会い、そのままゼミに所属しました。所属ゼミでは大学院生が実験している時に金魚の糞のようにくっついて先輩の様子を見たりしていました。なんの疑いもなく手伝いをしていたので、きっとただただ面白かったのだと思います。
結果的に、卒業論文(内容をブラッシュアップし論文になっています)、修士論文共にバスケットボール動作のバイオメカニクス的研究をしました。パーソナルトレーナーとして活動し始めてからもB.E.A.Tというジムで動作解析を行っているので、かれこれ大学2年生から今まで計8年くらいバイオメカニクスについて勉強をしていることになります。
グラフを見て動作を見る大切さ
研究ではデータを算出し、グラフを見ながら実際の動作でどのように違いが表れているかをひたすら考え続けました。1日中研究室に籠もって棒人間とグラフと睨めっこしてました。
「データを分析する→結果から原因を考える→データを出す→原因を考える・・・」という作業の繰り返しです。
データと動きを交互に見続けていると、ある時、ここが違う!というのが見える時がきます(ほとんどの人にわかってもらえないかと思いますが、、、)。すると、実際に動いているスピードで動作を見た時に、例えば上手い人と下手な人の違いが綺麗にわかったりします。
この経験を皆さんに提供することは不可能です。しかし一方で、研究をした経験から言えることはこの分析を行う過程は絶対に指導に役立つということです。
知識として提供できるのは、動きを見るときの考え方と基礎的な力学の解説、それをトレーニングにどう活かしているのか(トレーニングの動作は比較的簡単なので理解できると思います)などでしょうか。
特に力学的視点を持って動きをどのように考えるかのか、ということが伝わると、指導に役立つのかなーとぼんやり考えています。
セミナーをするのであれば、なんとなくわかった気がする、みたいな内容ではやりたくなくて、わからないことを解決してそれが実際に活かせるような内容でやりたいのでもう少し試行錯誤したいと思います。
こんなことがわからない!ということがあれば返信やDM、お問い合わせフォームなどからなんでもいいのでご意見ください!